2019年4月2日火曜日

Days★

 
 
大切なお店を手放した。
最後の日まで何も考えないようにできるだけ普通に過ごした。
とても寂しいと言って下さる方々への申し訳ない気持ちに
やっぱり続けようか?と何度も思ったりもしたけど
この決断で良かったと未来の私が教えてくれてるようにも思う。


10代の頃からヨーロッパの文化に憧れいつか自分のお店を始めようと
思っていた。服飾専門学校で色々学び、自分の好きなモノを追求し
服飾業界で働きその憧れが徐々に薄れていっても
やはりこの夢を叶えたいという想いだけでここまでこれたのは自分の強さなのか
運の良さなのかはよくわからない。

ヨーロッパのアトリエショップみたいに、近所の人や遠くからの人やとにかく
ゆるいけど活気があってほっとする空間でそこにトキメク物たちがあって・・。
Lucindaというお店はそのイメージに近かったと思う。
もし、自分がこの店の前を通りかかったらファンになって時々覗く。


自分の作るモノ達に大切なお金を使い
さらに愛情をかけて大切にして下さるという悦びに勝るものはない。
本当に幸せな時間だった。
80代の素敵なマダムから教わった人生の教訓や、若い世代から学んだ世の中の事。
この小さな箱の中で紡いだかけがえのない日々たち。

まだまだもっとその先にいって素晴らしいモノを作りたい。
ずっと作りたかった世界を作りたい。
またいつかLucindaの世界をどこかで再現出来たらいいなと思う。


もうすっかりあの場所はなくなったけどなんだか切なくて仕方ない。
これからやる事があって前には進んでいくけど。
好きで好きでどうしようもないのに、離れなくてはならない恋人と別れるみたい。
いつまでもずっと好きなままで時々思い出してまた切なくなるだろう。
私の大切な場所。ありがとう★


 





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