2014年7月11日金曜日

夏の黒★

こんにちは。 台風はこの辺りに上陸する事なく過ぎてくれましたが
被害にあわれた方々皆様お気の毒です。
特に農家の皆様、精魂こめて作った作物を1瞬にして壊されるのは
どれほど辛い事か・・・。
自分も物を作る人間として胸が痛みます。 せめて少し高くなっても
野菜を沢山買う事にします。

さて、これから本格的な夏です。モノトーンやニュートラルカラーが
主流の日本ですが夏こそは華やかなカラーを!と思いつつ
いつも白やベージュに落ち着きがちです。
そして、ここ何年かで日本の”四季”に基ずく洋服の選び方もすっかり
影を潜めました。

以前、とあるカフェで偶然、隣合わせたそれはそれはお洒落で素敵なマダムに
私が着ていた何年物?のくたびれた麻のシャツをとても褒めて頂き
そこからついついお喋りに花が咲きました。
そのマダムはアッシュ系のブルネットのようないい色の髪をくせ毛を
いかしたセミロングの無造作なボブスタイルにして、赤と白の大きなドットの
綿ローンのワンピース。足元は赤いエスパドリュー。

オープンカフェだったので地面に無造作に置いた大きな革のbag
(よく見たらバーキンでした。今まで誰が持っているよりかっこいい持ち方)

ファッションが大好きで色んなお話をさせて頂く中で特に印象に残ったのが、
(日本の四季)に基ずく素材選びです。
麻という素材は梅雨があけてから着るのよ、と教えて下さいました。
どう見てもヨーロパのマダムのような出で立ちの方に日本の文化を
教えて頂き感動。それ以あやふやになりがちな春と秋を
しっかりわけて洋服を選ぼうと春先には比較的厚手のコットン、
少しずつ生地を薄くしたり気を付けるようになりました。
相変わらず梅雨を待ちきれず麻は着ていますが、
季節感を大切に洋服を着る事で気のせいか身体の中の温度設定や
季節を感知する能力のような人間の本能も戻ってくるような気がします。
もしかして日本の四季をなくしているのは、便利さや快適さを
追及しすぎた日本人の賢さにも原因があるのでしょうか・・・?
そして、そのマダムは高級なbagでも食べ物を置くテーブル
に置く人が多いのにはビックリすると仰っていたのも
よく考えたら当たり前だなと気を付けるようになりました。

いつも人と群れずにたまにはこうして1人で街に出てみると
こんなに素敵な出会いがあります。

子供の頃かの話(特にお年寄り)を聞くのが好きでした。
男女問わず自分らしく人生を生きてこられた素敵な先輩方からお話を聞くのは
とても為になります。
こんな素敵な出会いがいろんな場所で繰り広げられるような平和で
豊かな日本になっていくように1つ1つの出会いを大切にしていきたいです。








 夏の黒というテーマで作ってみました。黒とシルバーのチェコガラスビーズ。
チェーンで長さ調節可能。ガラスなので涼しげで爽やかな黒。
¥12000




週末は皆様のお越しをお待ちしております・・・。