こんにちは。今日も穏やかな1日です。
苔香居の庭の緑も日々色濃くなって空にグリーンのカーテンを引いたようです。
紅葉もいいけどやっぱり好きなこの新緑の季節。
月曜日は嵐山 祐斎亭というそれはそれは美しい場所にお邪魔してきました。
渡月橋の近く、山の麓の静かなアトリエ。もとは旅館だったというゆったりとした
空間。山の緑も上品で澄んだ空気が心地いいです。
嵐山は平安貴族が遊んだ場所というだけあり、建物もその周辺もとても贅沢な
ゆとりを感じます。
1200年の歴史といわれる、太陽の光によって染色が変化する
日本最高峰の(黄櫨染)。
正確なノウハウが不明なこの染めの技術を、古代染色家 奥田祐斎さんが再現する
事に成功され、着物、帯をはじめ、スカーフ、タペストリーなどこの技術をちりばめた
眩いばかり染物の数々をこの場所で堪能する事ができます。
この(黄櫨染)を施された布はその昔天皇だけがそれを身に纏う事を許された
というだけあって見ているだけで神々しい気持ちにさえなります。
祐斎先生は、この技術を再現し新たに(夢黄櫨染<夢こうろ>)と名付けられました。
古くから伝わるこの謎の秘術を独自の技で再現されるまでに様々な努力があった
事でしょう。 国内、外からプロの方々が見学にも来られ
パリのルーウ”ル美術館では作品展も開催されたいうのも納得。
渡月橋のすぐ近く山の麓を上がっていくと・・・
何とも風情のある展示場。
色鮮やかに染め上げられた反物たち。
この着物全く同じ物です。電気の光を当てると・・あら不思議。深い紫が鮮やかなピンクに・・・
まるで風が吹いたか?と思うくらい軽くて
上質な絹のスカーフ。
触り心地は腰が抜けそうに軽いです・・・。
とある集まりで偶然奥様の恵美さんとご縁を頂きお店の場所が近いという事がわかり、
その週末にお忙しいなか早速アトリエサロンにいらして下さいました。
内助の功とはこういう事というお手本のようなとても聡明でお優しい素敵な女性です。
今回伺った時も奥様の恵美さんからは丁寧なご説明をして頂き素晴らしい作品の数々
にすっかり見入ってしまいました。 光を当てると色が変化するというこの技術。
染料は化学染料だそうですが、それを昔ながらの方法で職人さん達がそれぞれの
工程を手作業で仕上げていかれます。アトリエでは染色体験もできるとかで(有料)
私も今回は見様見真似でさせて頂きました。
体験した自作の染物は後日送って頂けるとか(もっと考えてやれば良かったかな?)
新しく職人さんとしてこの春からいらした男性も私と同じ専門学校の出身でした。
若い世代がこのような技術を身に着ける事は大事ですね。
5/15~19までは武村豊徳さん(陶芸家)との2人展が開催されていたので
陶芸作品も展示されてました。
祐斎先生と素敵な奥様そして、親切に染色を教えて下さった職人さん達・・・
ありがとうございました。
嵐山は観光地で有名な場所ですが、こんな素敵な場所に宝物を見つけた嬉しい出会いでした。
(かわいい)という言葉が日本語の代名詞のように使われている事に???な私は
改めて、(綺麗) (美しい)という日本語でしか有りえない表現が」できるこのような素晴らしい
日本の文化がきちんとある事を誇りに思いつつ、日本人で良かったな・・・京都って素敵。
と嬉しくなった1日でした。
嵐山 祐斎亭 075-881-2331 見学料 2000円 完全予約制
www.yumeyusai.jp
京都の…日本の美を堪能できます。(販売ももちろんされてます)
新しいアクセサリーも増えました。
週末はアトリエサロンインディゴブルーにて皆様のお越しをお待ちしております・・・